取扱品目｜木村金属株式会社-大阪の銅・非鉄金属・スクラップ買取／相場情報配信-

取扱商品

銅（COPPER）

銅は元素記号Cuの元素で、日本ではその色から「赤金（あかがね）」とも呼ばれる。単結晶の銅は柔らかく、導電性や展延性が高い。その特性から電子電気部材、配線、配管等幅広い用途に用いられています。当サイトではそのリサイクル原料（スクラップ）の主な取扱品目をご紹介しています。

ピカ線（1号銅線）

・被覆のない１本の直径1.3ｍｍ以上の銅線で表面劣化や焼け等のないもの。
・スズメッキ、ハンダ、エナメル、塗装、紙、油、端子等の付着物や混入がないこと。
・１号銅線のほか、特一号、特号ヒカリ線とも呼ばれ、通称ピカ。
・表面劣化、変色、焼け、緑青（青サビ）、細線、毛線などは「２号銅線」又は「混銅」となります。

2号銅線

・被覆のない１本の直径1.3ｍｍ以上の銅線で表面劣化や黒い焼けのあるもの。
・塗装、紙、油、端子等の付着物がないこと。
・直径約0.4ｍｍ以上の銅細線の純良なもの。
・緑青（青サビ）の目立つものは「混銅」となります。

錫引線

・銅線に錫（スズ）メッキのあるもの。
・純銅板にメッキのあるスズメッキ銅も同じ評価となります。

エナメル線

・裸銅線でエナメル（絶緑材）の表面加工のあるもの。
・表面色は純銅に比べ、濃い赤茶色であることが多いが他の色のものもある。

上銅ブスバー

・高圧配電設備、分電盤などで電極として使用される厚みのある銅板のほか、様々な形状がある。
・表面処理などのされていない純良なものは主に上銅に分類されますが、腐食、メッキ、塗装、劣化等のあるものは並銅以下の評価となります。
・メッキブスバーのメッキは、スズ、ニッケル、鉛、クロム、銀など多様ですが、銅スクラップの価値という点からはいずれも不純物扱いとなります。

上銅（新切打抜き）

・無酸素銅、タフピッチ銅などの純良なもので、他金属成分や不純物の混入のないもの。
・主に、板、条などの製品から加工、製造の工程で発生する新屑（ニュースクラップ）をいう。
・厚さ0.3ｍｍ以下のものや小片、薄い銅箔、銅あみは付着物などがなくても上銅とはなりません。

上銅新パイプ

・銅パイプのなかで、上銅（新切パイプ）となるのは主に空調用エアコン配管に使用される純銅、リン脱酸銅のパイプで基本的に未使用の新屑。
・腐食、劣化した古パイプや黒いパイプの混入があると評価は下がります。（上並パイプ、並銅パイプ、込銅パイプ参照）
・被覆、ナット、テープ、ハンダなどの付着物や異物混入のないもの。

上銅パイプ

・空調配管の銅パイプのうち、前述の新切パイプが未使用の工場発生品であるのに対し、こちらは使用済撤去品の上質物が中心。
・品質、外観光沢が純良で、劣化した黒いパイプなどは分別されてその混入のないもの。
・腐食した（青サビ）パイプの混入のないこと。
・被覆、ナット、テープ、ハンダなどの付着物や異物混入のないもの。

上並・銅パイプ

・空調配管の銅パイプのうち、前述の新パイプが未使用の工場発生品であるのに対し、上並は使用済撤去品が中心。
・品質、外観光沢はおおむね純良で、劣化した黒いパイプなどは分別されて、その混入の少ないもの。
・被覆、ナット、テープ、ハンダなどの付着物や異物混入のないもの。
・腐食した（青サビ）パイプの混入はないこと。腐食パイプは込銅となり並銅にもなりません。（並銅パイプ、込銅パイプ参照）

並銅パイプ

・空調配管の使用済撤去品のパイプで、黒く劣化したパイプの混入はあるが、全体として光沢の良いパイプが中心のもの。
・被覆、ナット、テープ、ハンダなどの付着物や異物混入のないもの。
・腐食した（青サビ）パイプの混入はないこと。腐食パイプは込銅となります。（混銅パイプ参照）

込銅パイプ

・使用済撤去品のパイプで、黒く劣化したパイプ、腐食したパイプなど。またはそれらの混入の多いもの。
・ナット、ハンダ、ろう付け、テープなど銅以外の異材、付着物のあるもの。
・鉱山行きとなります。

赤ナゲット（太）

・被覆銅線を粉砕機にかけて、比重選別により塩ビの被覆を分別除去し、米粒大に粉砕したもの。
・「銅チップ」と呼ぶこともある。
・純度の高い銅屑で、被覆や異材、異物などの混入のないこと。
・雑ナゲットは評価が異なりますのでお問い合わせください。

赤ナゲット（細）

平角銅線

・電気機材器具の巻線やコイルなどに使用される銅線で、断面が平たい長方形をしているため「平角線」と呼ばれる。
・厚みは2ｍｍ以上のものが多く、高純度の銅であるが、表面にエナメル加工（絶縁）があるとエナメル平角線となる。
・被覆や紙巻きのあるものは評価が下がります。

紙巻銅線

・銅コイルの紙巻き線です。

並銅（なみどう）

・上銅と込銅との中間の取引価値（ランク）とされる銅屑。
・一般に板状のもの、パイプなどが多く、表面が多少変色したもの、メッキや塗装があるものなど。
・腐食（青サビ）のあるもの、異材付着などがあるものは込銅以下の評価となります。
・屋根板銅は表面に防水処理の塗付があるものが多く、並銅ではなく込銅の扱いとなります。

込銅（こみどう）

・並銅より下の取引価値の銅屑とされ、腐食（青サビ）のあるものや、一部異材付着などがある。
・銅品位は一般に96％程度以上のものとされます。従って、銅分がそれ以下のものは、下銅、銅滓（どうさい）などに格下げ評価となります。
・主な国内販売元は製錬メーカー（山行き）となります。

下銅（げどう）

・込銅よりダスト（付着物）や異物が多いなどで銅品位の劣るもの。
・「２号銅」と呼ばれることもある。
・銅品位は、90％～92％程度のものが、よく取引される。
・銅分が50％を下回るものは、銅滓（どうさい）に分類され、いわゆる故銅の扱いではなくなり、基準価格も大幅に下がります。

銅ダライ粉

・銅の削（けずり）粉で、「銅粉」、「ダライ」、「パーマ」などとも呼ばれる。
・銅以外のものを含まないこと。
・油分が多いと評価は下がります。
・また銅パウダー（微細粉）はこれに含みません。

銅タコ

銅トランスコイル

湯沸（赤釜）

・ガス湯沸器、給湯器を解体して得られる内部の銅釜（どうがま）の部分のみをいいます。銅以外の異材は取り外され付着などのないもの。
・メッキのないものを赤釜（あかがま）、あるものは白釜（しろがま）といい、メッキのある方が評価は下がるので、混ぜずに分別してください。混ざると全体が白釜の評価となります。

湯沸（白釜）

銅箔

・銅箔（どうはく）は銅の薄く平らに伸ばした箔で、表面にカーボンやフィルムなどの膜（まく）や紙などの付着のないもの。
・透明な膜や付着物は目視で分かりにくいものもあるのでライターやコンロの炎であぶって煙（けむり）の有無などをご確認の上、お問い合わせください。
・軽いからとプレスなどをされてしまうと中身が確認できませんので買取ができなくなってしまいます。

被覆線（銅率80％）

・銅率の高い被覆電線で「１本線」とも呼ばれることがありますが、実際は複数の銅線で断面の中央部を占めている。
・別に「２本線」、「３本線」などがあり、断面で判断できますが、価値の評価はあくまで銅率（％）で、被覆の太さ（直径）ではありません。
・銅率の異なる線を混ぜないことが重要です。

家電線

・家庭用電化製品の電源用電線で、銅率が少ないので線をむくよりもナゲットの原料となるか海外への輸出へ向けられることが多い。

銅滓（どうさい）

・銅や銅合金を加工する工場や、鉱さい処理工場から発生する集じん灰などがある。
・銅製錬（鉱山）のスクラップの受入れ側の評価価値は、いわゆる山行き故銅（込銅・下銅など）に比べてかなり低くなります。
・銅分の低いものは処理費・運賃などを考慮すると有価で評価できない場合や成分の問題で鉱山の受入れが出来ない場合もあります。

銅含有鉱・ノロ

・銅合金（真鍮）を製造する際に炉の中で発生する鉱さいで、見た目はゴツゴツした土砂のようにも見えるが、銅分が含まれています。
・銅の含有量はメーカーやその時々で異なり、買取にはサンプルのお預かりをお願いしています。

銅基板

・プリント基板の製造工程で排出されるものなどでベース（中身）は樹脂やベークライトなどで、表面は表、裏とも銅や銅箔（どうはく）が張ってあります。
・発生工場や製品により銅量が異なるため、その都度成分分析をさせていただきます。

雑品

・お取り扱いいたしておりません。

黄銅（真鍮／BRASS）

黄銅は銅と亜鉛の合金で亜鉛が20％以上のものを指し、一般に「真鍮」と呼ばれることも多い（略して「真中」と書かれることも）。金に似た美しい黄色の光沢から装飾にも用いられ、仏具・楽器などの他、一般には水洗金具・精密機械など、幅広い用途に使用されています。

新切黄銅セパ

・銅分約65％（～70％）、亜鉛約35％（～30％）の板材の切断または打ち抜き屑で、一辺10ｍｍ以上のもの。
・外観の特徴は、“やや青みがかかった”黄銅色をしています。

新切黄銅コーペル

・銅分約60％、亜鉛約40％の板材の切断または抜き打ち屑で、一辺10mm以上のもの。
・外観の特徴は、”あざやかな黄色”の黄銅色をしています。

黄銅棒コロ

・真鍮の棒材で、「棒コロ」、「棒中」などとも呼ぶ。
・長いものは切断の必要があります。
・銅・亜鉛以外の不純物を含まないもの。
・板材、レール材などは成分上、棒コロとならず「黄銅棒地」となり評価が下がります。

黄銅削粉

・真鍮の切削屑、削紛で通称「真中粉」、「真中ダライ粉」とも呼ばれます。
・伸銅メーカー向け原料としては鉄片、アルミ片、パーマなどの混入がなく油水分の少ないもの。それらや異材の混入があると製錬向けの山行き真中となり評価が大きく下がるほか貴重な伸銅原料が無駄になります。
・異材である高力粉、砲金粉、銅紛、アルミ青銅紛、ビスマス粉、ヤスリ粉などの混入がないよう管理が重要です。

真鍮線（ワイヤーカット）

・金型を製作する際などに電流を流し、金属を切断加工するために使用され消耗品となります。
・短くカットされた状態のものもある。
・鉄紛、鉄片の付着があると伸銅所向けになりません。

高力黄銅

・真鍮にマンガン、鉄、アルミが添加された黄銅で耐食性に優れ、ポンプの軸や船のシャフトなどに使用されます。

黄銅棒地

・黄銅の板材、サッシ材などの中にはマンガンやアルミなどの不純物を含むものがあり、棒コロとして扱えないものを棒地としています。
・鉄やプラなどのダストを含まないこと。

込真鍮

・黄銅屑のうち、メッキや鉄、亜鉛、アルミ、プラなどのダストの付着、混入があり、バルブ類や水道蛇口などが多い。
・「込中」とも呼ばれる。
・山行きか輸出向けとなりますが、ダスト（不純物）の多いものは、評価が下がります。

真鍮（山行き）

・製錬所行きの真鍮クズです。
・混合ダライなど

真鍮コイン

・ゲームセンターなどで使用されるコイン（メダル）。コインは真鍮以外にステンレス、洋白、アルミなど種類が豊富でメッキされていることも多いので、削って見分けます。
・種類別に分別されていれば、角丁メーカーなどに販売も可能ですが、混在していれば山行きにするにも銅分が特定できず値が付けられないことになります。

アルブラ（アルミニウムブラス）

・銅、アルミ、亜鉛からなる合金で真鍮に比べリサイクル価値は大きく下がる。
・アルミの含まれた銅合金として、他に「アームス（アルミ青銅）」があります。

青銅（BRONZE）

青銅とは、銅を主成分とし錫（スズ）を含む銅合金をいいます。添加する錫の量が少なければ赤銅色、多くなると黄色味が増し、一定量以上の添加で白銀色となります。添加量が多いほど、硬度は上がるがもろくもなる。耐食性、耐磨耗性に優れ、水道メーター、バルブ、船舶などに広く使用されています。

砲金

・銅と錫の合金で、かつて大砲の材料にも使われていたことからこう呼ばれる。
・耐食性、耐磨耗性に優れ、一般的な製品用途としては、水道メーター、バルブ、軸受け、船舶など。
・リサイクル原料としての砲金については、同じ青銅でもマンガン青銅、アルミ青銅などと区別し、また鉛レスのビスマス青銅などやエコブラスとの混在・混入がないことが重要。また、メーター部や鉄、ホースなどは除去してください。

砲金紛

・砲金の削り粉（ダライ粉）。
・それ以外のアルミ青銅粉（アームス粉）やビスマス青銅粉（鉛レス粉）などの異材混入は絶対にＮＧ（不可）です。

メッキ砲金

・砲金にニッケルなどのメッキがされたもので水道の蛇口付近によく使われています。
・砲金よりも評価は下がります。

バルブ砲金

・バルブ（弁）のスクラップで「込砲金」と呼ぶこともある。
・外装は砲金だが、軸が真鍮で鉄などの付着物があることもあり、砲金のみの場合に比べ評価は下がります。

ビスマス砲金

・水道メーターなどに見られ、鉛にかわってビスマスが含まれている砲金（鉛レス砲金）で、「Ｂ」と刻印されていることで見分ける。
・「砲金」に混入させてはいけません。

エコ砲金（エコブラス）

・水道メーターなどに見られ、鉛にかわってシリコンなどが使用（鉛レス）されておりますが、「Ｅ」と刻印されていることで見分ける。
・「砲金」に混入させてはいけません。

アルミ青銅

・銅、アルミ、ニッケルなどの合金で耐食性、耐磨耗性に優れており、船用プロペラ、歯車、バルブなどに使用される。
・磁石がわずかに引き寄せられることで砲金と区別できる。
・コロであれ削紛であれ砲金や砲金粉に混入させてはいけません。（一緒に溶解すると酸化アルミが炉壁を損傷させる。）
・アルミの含まれた銅合金として他に「アームス」（アルミニウムブラス）があります。

リン青銅

・青銅に微量のリンが添加されており、バネ性と優れた強度を持ち、電気器具材などに使用されます。

その他銅合金

丹銅（たんどう）

・丹銅は銅と亜鉛の合金だが、同じく銅と亜鉛の合金である黄銅と比べて亜鉛が少ない。
・亜鉛分は4～12％程度。
・赤っぽい色から「レッドプラス」などとも呼ばれる。
・錫や鉛を含むこともあります。

洋白（ようはく）

・洋白は銅、亜鉛、ニッケルからなる銅合金。
・銅50～70％、亜鉛10～30％、ニッケル5％～30％の銀白色の合金で、食器、楽器、バネ材、硬貨などに用いられています。
・黄銅より、機械的強度に優れているとされる。
・「洋銀」、「ニッケルシルバー」などの別名を持つ。

白銅（はくどう）

・白銅は銅を主成分とし、ニッケルを10～30％含む銅合金。
・ニッケル分の多いものは銀白色をしており貨幣に用いられるほか、船舶部品や銃の薬きょうにも使われています。
・「キュープロニッケル」とも呼ぶ。

モネル

・モネルは銅分30％程度とニッケル分63％以上からなる合金。
・耐食性に優れるため、海水、蒸気などの腐食環境にさらされる部品などに使用されます。

リードフレーム

・リードフレームは集積回路の配線の土台となる薄い金属板で、多くは銅を主体に亜鉛、スズ、ニッケル、リン等からなり、銅以外の成分も多く、銅スクラップとしての評価は比較的低いと言えます。

ベリリウム銅

・ベリリウム銅（ベリ銅）は銅と主成分に0.5～3％のべリリウムを加えた合金。
・高強度と高導電性を備え、コネクタ、スイッチ、リレーなどの電子部品の多くに使用されています。

亜鉛

上丹入

ボイラージンク

・船舶関連に使用される亜鉛製の部品で、穴が二つ開いており、見た目から通称「メガネ」と呼ばれています。
・腐食の進んだものは亜鉛分が下がり亜鉛屑の評価ができないものもある。
・防食アルミなどの混入に注意。

亜鉛ダライ粉

・亜鉛合金の加工時に発生する切削屑、切り粉。
・削り粉は異材が混入すると分別、選別が困難なため発生工場や管理状態が確かめられないものはお取り扱いできないことがあります。

丹入（たんにゅう）

・丹入は亜鉛の合金で、銅、アルミ、マグネシウム等が添加され、機械部品のほか、装飾品にも使用されメッキが施されているものもある。
・異物付着やメッキ等で歩溜り悪いものは「込丹入」、「雑丹入」となります。

活字亜鉛

・印刷用の活字に使われていたもの。
・活字には鉛（なまり）製の活字鉛もあり、一見非常に似ているが、亜鉛のほうが固く割れにくく、鉛はドライバーなどでこするとやわらかいので傷がつきやすい。溝の形状も異なる。
・それでも混入すると選別は難しいため、発生元の確かめられないものは、お取り扱いできないことがあります。