真鍮（しんちゅう）とは、銅と亜鉛の合金のことで亜鉛が20％以上のものです。しかし、銅と亜鉛の割合やその他成分の含有量によって呼び方が異なります。

例えば、30弱～40％のものは黄銅と呼ばれていて、一般的に目にすることが多い銅です。展延性が高く時計や金属雑貨などに用いられています。他にも、亜鉛が40％になると六四黄銅、鉛やビスマスなどを含む黄銅は切削性が良い快削黄銅と呼ばれるものもあります。

一般的には、亜鉛の含有量が多くなるにつれて硬度と脆さが増して、45％以上にもなると実用に耐えることができません。

真鍮は銀の次に電気伝導性が高く、コネクターやコンセントなどの接続器として生活のあらゆるシーンに用いられてきました。熱間鍛造性や展延性に優れているため、加熱することによって薄く広げたり細く伸ばしたりと様々な形状に加工することができます。被削性が高いので、切削加工によって複雑な形状でも精密に加工することが可能です。

時計などの精密部品や正確な切削が必要なボルト・ナットなどにも、真鍮が使われています。

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